バングラデシュの洪水について

バングラデシュの洪水について

Q、バングラデシュでは、毎年洪水で沢山の人たちが死んでいる?

 

A, 日本では報道されるニュースでは、洪水やサイクロンの被害に関するものが多くて、可哀そうなイメージが先行していますが、それはもう過去の事です。

 

近年、大規模な洪水が起きたのは1988年が最後です。これは、インドのアッサム州やバングラデシュ北東部を襲った大量の降雨により、ブラマプトロ川(バングラとインドに流れる三つ大河の一つ)の水位が上昇し、ガンジス川の水位ピ-クと重なったことが原因で、国土のおおよそ3分の2が浸水し、数千人の人が亡くなりました。特に被害が大きかったのは、バングラデシュ南部でした。

 

現在も、海抜が低いバングラデシュでは、特に雨季において、1988年以降も小さな洪水被害はありますが、1988年の洪水を契機に、バングラ政府の洪水対策(フラッドとで、近年は、経済に打撃を与えるような規模の洪水は、ほとんど発生していません。

 

Q,国が貧しく、ご飯も食べられなくて、多くの子供たち生まれて間もなく死んでいるのでは?

 

A,アフリカのようなイメージを抱かれていると思いますが、バングラデシュは貧国と言っても農業国ですので、食糧事情により餓死する人はほとんどいません。

 

過去、独立戦争後の1971、1974年を取り上げると、確かに食べ物がなく、栄養失調などで死んでしまった人もいましたが、これは日本の戦後も同じ状況だったので、【バングラデシュ=貧国=食べ物がなくて死ぬ人が多い】という論理にはなりません。

 

それどころか、最近では医療の発展や支援団体(NPOなど)の活躍により、生まれて間もなくして、亡くなる子供も、ほとんどいない状態です。

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