バングラデシュにおける日本IT企業のビジネスチャンス!

バングラデシュにおける日本IT企業のビジネスチャンス!

本日はバングラデシュのIT市場について書かせて頂きます。

現在、IT人材と言えば、クオリティー&供給力においても、インドが世界のトップを走っているのは皆さんもご存知だと思います。しかし、インドのIT人材マーケットは獲得競争が激化している上に、インドの経済発展により賃金が急速に上昇しています。

 

特に優秀な人材は、モビリティー(流動性)が高く、日本企業は待遇や企業文化がグローバル化されていないこともあり、獲得に苦戦していると言われています。そこで最近、白羽の矢を立ててきたのが、バングラデシュ。インド+αとしてバングラデシュが注目されている状態です。

 

『バングラデシュはワーカーレベルの人材しかいないのでは?』という質問を良く受けますが、
実は、バングラデシュの理系学生は、国内でもインド人とほぼ同水準の教育受けており、特に優秀な学生は、アメリカ、カナダ、イギリスなどに留学していることから、ITスキルは欧米並みになってきています。この変化に対し、既にアメリカ、ヨーロッパ、オストラリア諸国の企業が、IT開発を自国やインドからバングラデシュに移し始めています。

バングラデシュのIT市場

現在のITマーケットに関する情報を以下、間単にご説明します。

 

バングラデッシュには、海外やローカルIT企業を合わせて、現在430社以上(100人以上の企業は30社程度)の会社が存在し、年々増加しています。IT分野におけるアウトソーシング件数も、アジアではインド、中国、ベトナムのに続いている状態です。

 

約100社が海外とのビジネスを行っている状態で、主な取り引き先は、アラブ諸国やイギリスはじめとしたヨーロッパ、更にアメリカと幅広い国から受託しています。バングラデッシュの海外からのアウトソーシング受託は年間数十億円程度で、年間数兆円規模のインドに比べたらまだまだですが、インドのコスト上昇により、インドのローカル企業からもアウトソースを受けることも増えてきているようです。

 

ちなみに、人件費に関しては、大学の新卒で月給3万円~4万円程度。専門学校卒で1万5千~2万円程度となっています。ちょうど中国が沿岸部からコストの安い内陸部へシフトしているように、バングラデッシュはインドの低コストバックヤードとして発展し始めています。

 

バングラデシュのIT人材育成に関しては、政府もかなり力を入れており、バングラデッシュにあるIT関係の大学及び専門学校の卒業者数は年間約1万人程度に伸びています。

 

ITの実践的な人材育成を行う目的で、「バングラデッシュ・韓国・ジョイントベンチャー大学」を今年から稼働させる予定があります。

 

現政権を担っているアワミ連盟は“デジタル・バングラデッシュ”をマニフェストに掲げ、インフラ整備、電子政府、電子商取引などのIT化推進に取り組んでいます。また、政府はダッカから北へ約40KmのところにITパークを建設しており、IT産業育成を推進しようとしていおり、海外からの企業進出には、バングラデッシュ投資庁(BOI)やバングラデッシュ輸出加工区庁(BEPZA)がインセンティブを出しています。

 

現在の主要な産業はアパレルで、ITソフトウエア関係の企業進出は、まだ少ない状態ですが、実は、バングラデシュへに進出している日本企業は現在約100社程度あります。そのうちIT開発社が4~5社ほどですが、同じアジアでも中国や韓国に比べると、その割合はとても低くなっています。

 

今回はここまで。
次回また書きたいと思います。

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