グラミン銀行ってどんな銀行?

グラミン銀行ってどんな銀行?

Q,ノーベル平和賞を取ったモハマド・ユヌスさんは知っています。グラミン銀行のことをたまにテレビや新聞で見ていますが、同じバングラデシュの人ですよね?

 

A,人口密度世界一、毎年、洪水があるアジア最貧国(一人当たりのGDPが東京の100分の一)、などなど、様々な見方がされているバングラデシュですが、2006年に世界を驚かせたニュースが、皆さんご存知、バングラデシュ人であるユヌスさんのノーベル平和賞受賞です。

 

これで、一気に世界にバングラデシュという国の名前が広がったのは確かですし、ユヌスさんのおかげでヨーロッパをはじめ、アジア、アメリカ、アフリカなどの国の人たちが、バングラデシュに注目し始めています。

 

そして、何よりも大きな影響を与えたのが、寄付や支援で成り立ってきたバングラデシュが、【利潤を追求するソーシャルビジネスという形で、利益を上げて貧困救済を成功させた】という点です。

 

これを機に、経済発展という観点で、バングラデシュを捉え、ビジネスチャンスを模索し始める国が増えてきました。そういう意味でユヌスさんの功績はとても大きいと思います。

 

最近は、日本でも、注目が高まるソーシャルビジネスに対し、ユヌスさんが率先してビジネスセミナーを開いていて、多くの人が参加されています。また、ソーシャルビジネスで世界を変えようとするスローガンに共感し、ユニクロ柳井社長、ワタミの渡辺社長などもバングラデシュでソーシャルビジネスを始めました。

 

最後に、グラミン銀行はなぜノーベル平和賞を取れたのか、簡単に説明したいと思います。

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グラミンという言葉の意味は、バングラ語で【村】という意味です。村に住んでいる貧しい人たちを対象にした銀行で、グラミン銀行プロジェクトは1976年にバングラデシュのチットゴング地域にあるジョブラという村から初めたプロジェクトです、今は、バングラデシュ全国に活動広げています。

 

1983年の1月に特別ルールの下(グラミン銀行の90%シェアと国の10%シェア)で銀行として活動を始め、現在は、全国の81,379村に(バングラデシュに65000の村があります)2565支店があります。8.35ミリオン(8350万人)の人たちが、現在、グラミン銀行の顧客で、そのうち96%の人は女性となっています。最近は、アフリカでもグラミン銀行と同じビジネスモデルを展開している国もあります。

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