バングラデシュダッカビル倒壊の原因(真実)

バングラデシュダッカビル倒壊の原因(真実)

日本でも大きく報道されたので皆さんも既にご存知だと思われます。バングラデシュの首都ダッカ近郊(サバール町)で起こった悲惨なビル倒壊事故。341名(2013/4/27現在/ヤフーニュースでは325人となっていますが・・)の尊い命が奪われました。まずはお亡くなりになられた犠牲者の皆さんのご冥福をお祈りし、二度とこのような悲惨な事故が起こらないことを強く願います。

 

弊社にも今回の事故について、既存の投資家さん、そしてこれから投資を考えていらっしゃる方々から数多くの問い合わせを頂いておりますので、早急に現地の調査を行いました。メディアには出てこない実情を含め、ご説明したいと思います。

 

なぜ事後が起こったのか??

バングラデシュでもこのような大型のビル倒壊事故は過去にも例がなく、今回の事態は政府を含め、事実関係の調査が進んでいますが、政府の発表によると、このビルはそもそも違法建築で建築許可を取っていなかったのです。RAJUKという建築許可申請関連を行う政府機関も全く把握していませんでした。

 

バングラデシュの法律では、建物を建設する際に必ず、【地盤テスト結果】と【建物の図面や建築計画】を政府に提出し、必ず審査を通過しなければ、建築許可は下りません。

 

この土地は、もともと川で、オーナーが自分で勝手に埋立て、地盤の弱さから許可が下りるはずがない土地。。

 

それを知っていたにも関わらず、このビルのオーナーは確信犯的に、申請を行わず、勝手にビル建設を建てました。更に、最初は6階建てとして完成させたビルを、その後9階まで増築していました。

 

倒壊リスクは、充分に把握していたものの、倫理も糞もない・・むちゃくちゃです。。

 

<前日にはビル倒壊の予兆が現れていた>

このビルには、下層階に銀行や商店が入り、上には、6つのアパレル工場が入っていて、合計3000人(予想概算)のワーカーが働いていましたが、倒壊の前日に壁にヒビが入っていました。通報により警察が、すべての人を一旦、ビルから避難させ、立ち入り禁止にしていました。

 

にもかかわらず、ビルのオーナーは、翌日、強制的にワーカーを呼び出し「働かないと給料を出さないぞ!」という強迫染みた言葉で、ビルの中に入らせました。

 

その結果・・大倒壊。。

 

今回の悲惨な事故につながってしまったというわけです。

 

<このオーナーはどんな人物だった?>

リスクを知りながら、違法建築+倒壊の予兆が現れていたにも関わらず強制的にワーカーをビルに入れたので、倫理観ゼロの人物ということは確かです。
やくざか何かと思いきや、実は、この人物・・地域の一番の有力者です。
権力を持っているが故に、現地の警察などによる取り締まりを権力でねじ伏せ、やりたい放題していた結果が、このような悲惨な事故につながってしまったのです。

 

うまく、まとめられたかどうか分かりませんが、サバール町のビル倒壊の真実はこんな感じです。

 

2013年4月27日現在、2413名の人命が救助されたと政府が発表しています。残り869人がいまだ行方不明・・政府、民間が協力して一人でも多くの人命を、引き続き救助してくれることを願っています。

 

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