バングラデシュ日本人殺害 最新情報 ISの犯行?
本日のブログはバングラデシュ日本人殺害について書かせて頂きます。
皆さんもご存じの通り、10月3日バングラデシュの北部に位置するロングプールで現地に住む岩手県出身の星邦男さん(66)が銃で撃たれてお亡くなりになりました。尊い命が奪われたことは怒りを覚えると共に、星邦男さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
弊社にもこの件に関して数多くのお問合せを頂いており、現地メディアの報道や関係筋から最新情報を収集しましたので報告させて頂きます。
そもそもIS(イスラム国)の犯行なのか?
事件発生当初は、イスラム国の犯行声明が出たとされていましたが、2015年10月7日(本日)付けの現地メディアによるとIS自体はバングラデシュがISの標的になることはなく、犯行声明を出していないと公表したようで、今回の犯行声明は、イスラエルに住む女性が独自で公開したものであり、ISとは無関係とのことです。
【ソース元 現地メディア ittefaq 】
http://www.ittefaq.com.bd/national/2015/10/07/38565.html
では、どんな勢力が今回の事件を起こしたのか?
まだ今の時点では、確証のある情報ではなく、あくまで政府も調査中ですが、おそらく、バングラデシュ独立戦争時の虐殺で罪に問われているイスラム協会の幹部達(日本で言うとA級戦犯)の死刑執行に対する反対勢力が起した犯行ではないかと言われています。
この件に関しては、現在、20名の人物が罪に問われており、そのうち数名は、既に死刑執行されていますが、死刑反対勢力が在住外国人を殺害する事で、国際的な批判を誘発し、裁判に対するバングラデシュ政府の対応を遅らせようとする狙いがあるのではないかと言われています。今回の事件では、既にこの勢力の関係者3名を拘束し、実行犯の洗い出しをしている最中となっています。
今回の事件に対する外国人保護の対策は?
10月6日に外務大臣と法務大臣が各国の大使と緊急会合を行ました。現状説明、及び、今後の警備体制について報告を行い、ダッカなど首都部だけでなく、地方でも警察官を大幅に増員し外国人保護に対する警備増強を行う(既に行っている)と約束したようです。
補足
ちょうどこの事件が起こった時、弊社のクライアントが数名ダッカ市内で活動していましたが、特に依頼していないのに、どこに行く時も、警官がいっぱい寄ってきて周りを囲んでくれました。中には、「車に一緒に乗って警備するけどいい?」と言って突然、車に乗り込んでこようとする警官もいました。
今回の報告は、現地での最新報道を元に、作成致しましたので、今後、情報が更新・修正される可能性もあります。この点はあらかじめご理解ください。最新情報が得られましたらご報告致します。